2023年のアクセプト
2023年11月22日現在
論文数82報(筆頭50報)
- Pubmed掲載論文 48報(1st 36報)
- Pubmed非掲載英文 5報 (1st 5報)
- 和文 29報 (筆頭9報)
2023年は筆頭6、共著5
投稿中は筆頭3、共著1
Influence of vasopressin receptor antagonists on triple-whammy acute kidney injury: a VigiBase analysis
トリプルワミーにおける利尿薬
- Vigibaseの解析
- トリプルワミーにおけるループ、サイアザイド、アルドステロン拮抗薬、バソプレシン受容体拮抗薬の影響を検討
- バソプレシン受容体拮抗薬のみシグナル検出せず、トリプルワミーに影響しない可能性
5リジェクト、6雑誌目の投稿でアクセプト
2023年8月投稿、2023年11月アクセプト(4か月)
Comparison of different sustained-release opioids and acute respiratory conditions in patients with cancer and chronic kidney disease
CKDのがん患者におけるオピオイド
- 日本より、DeSCデータベース 1,277名の解析
- モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル使用中の呼吸抑制発生頻度を比較
- オキシコドンと比較してモルヒネは有意に呼吸抑制リスク増 HR 3.04 (1.07-8.65)
- オキシコドンとフェンタニル間で有意な差なし HR 0.67 (0.32-1.38)
CKDに対するオキシコドンによる呼吸抑制リスクはモルヒネよりも小、フェンタニルと同程度の可能性
5リジェクト、6雑誌目の投稿でアクセプト
2022年10月投稿、2023年10月アクセプト(13か月)
*特に掲載誌のPharmacotherapyには2023年1月に初回投稿し、9か月で10 reviseと
大幅な再解析を何度か行って、アクセプトいただきました。
Statistical Scientific EditorがAssociation Editorになり、共変量の設定から定義づけまで引用文献もsuggestionいただきながら、かなり細かい条件設定で定義づけを行いました。
データのハンドリングから時変共変量を使ったCOXハザード解析までRでできるようになったのは大きな成果でした。
Urate-Lowering Drugs And Muscle Injury: A Systematic Review and Network Meta-Analysis
尿酸低下薬と筋障害
- RCTと観察研究のネットワークメタ
- アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタット、レシヌラドを検討
- いずれも筋障害リスクに有意な差は検出せず
5リジェクト、6雑誌目の投稿でアクセプト
クロザピンの相互作用と横紋筋融解症 letter to the Editor
- FAERSの解析
- CYP1A2阻害剤併用で横紋筋融解症のシグナル検出
- 上記阻害薬は全てシプロキサンであった
共著のため、投稿状況は未公開です。
筆頭著者で初めてletterをもらいました
- International Journal of Cancerに掲載いただいたICIsとサイアザイド併用による心筋炎の検討論文(PMID: 37306521)
- ICIの併用、肺がん、サイアザイドの併用でリスク増かするのでは?という指摘に回答
回答
- ICI併用は除外済み
- 肺がんは共変量を追加解析して、それでもサイアザイド有意の結果
- サイアザイド併用は臨床ではほぼないので、追加解析必要なし
腎排泄型薬剤の問い合わせ基準に導入が処方監査業務の実施状況および高齢患者への疑義照会に与える影響
日病薬誌 2023 9月号
ミソプロストールはNSAIDsによる腎障害を予防しますか?
- ミソプロストールのPGE1作用はNSAIDsによる消化管障害を予防
- このPGの作用は腎血管拡張作用などを介して、NSAIDsによる腎保護作用を示す可能性が期待されている(PMID: 35661392)
- ただし、これまでの研究では相反する結果が報告されており、その臨床効果は不明でした
- SRMAにより上記CQを検討
- primary endpointは差なし
- 両群で異なるNSAIDsを使用した試験を除外したサブグループ解析では、ミソプロストールは腎障害リスクを有意に低下 RD -0.09 (-0.15 to -0.03), I2=87%, very low certainty)
3リジェクト、4雑誌目の投稿でアクセプト
2022年12月投稿、2023年6月アクセプト(7か月)
ICIsと利尿薬の併用は心筋炎の副作用リスクを増加させますか?
- 利尿薬は単独で心筋炎リスクの増加が指摘(PMID: 23824828)
- ICIsによる腎障害AINは、同じ副作用プロファイルをもつNSAIDsやPPIとの併用でリスク増が知られている
- 本研究では心筋炎も同様に併用薬の影響を受けるか調査した
- Vigibaseの解析 - アルドステロン拮抗薬、ループ利尿薬、サイアザイド、バソプレシン受容体拮抗薬を検討
- サイアザイド利尿薬のみが有意に心筋炎リスク増と関連
0リジェクト、1誌目でアクセプト
2022年12月投稿、2023年5月アクセプト(6か月)
- Vigibaseの解析
- ALK 阻害剤間の心毒性プロファイルが異なることを示唆
共著のため、投稿状況は未公開です。
日本の副作用自発報告データベースJADERはワクチンによる有害事象の添付文書改訂を事前に予測できるか?
- JADERの解析
- ワクチンの添付文書改訂時期とシグナル検出時期を比較
- 80%が添付文書改訂12か月前に予測可能であった
薬学部6年生の研究をお手伝いさせていただきました。
共著のため、投稿状況は未公開です。
Dysautonomia associated with immune checkpoint inhibitors
ICIsによる自律神経失調症
- case report / FAERSの解析
- 起立性低血圧、尿閉/尿失禁、消化器症状
- イピリムマブ/イピリムマブ+ニボルマブで特にリスク高の可能性
- 他の神経学的irAEでマスクされやすい
- 検査による診断が困難
- 免疫調節療法が半数でしか有効でない
ため、臨床的な認識が重要
共著のため、投稿状況は未公開です。
Proton Pump Inhibitors and Rhabdomyolysis: Analysis of Two Different Cross-Sectional Databases
PPIと筋障害リスク
- FAERS/MDVの横断研究
- いずれのDBでもPPIは筋障害リスク増
- H2RAは筋障害リスク増認めず
8リジェクト、9雑誌目の投稿でアクセプト
2022年6月初回投稿、2023年1月アクセプト(6カ月)
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